私はポケモンが好きです。生まれてからずっとポケモンがあって、ゲームシリーズも「ポケモンなら」やってきました。
対戦するほどの知識はなく、図鑑完成(収集)を楽しみにクリアしてきました。
発売当初の約3年前、当日に意気揚々とアルセウスを買いました。
ポケモンの新作は初日に買うのが1番嬉しいですからね。
買った当日にアルセウスをセットしてプレイし始めました。1日中やって、「これ、ポケモンじゃない」とやらなくなりました。
アルセウスをやらなくなった理由は
・ゆっくり考えて行動できる従来のゲームとは違う反射神経が必要な操作
・ざっくり物語を進めようというのが好きではなく、1マップのポケモンをすぐに収集することが難しいほどの広いオープンワールド
・バッグの不便さ
・ポケモンが簡単に捕まらない、休む暇もなく集団で襲ってくる
・突然の死
「運動神経が悪い自分には優しくないゲームだ、アルセウスの値段が高いうちに売ろう」と思いました。
アルセウスの内容はYouTubeのゲーム実況者を何人か見て「簡単にできてそうですごいなー」って思って終わりました。
そして3年が経ち、SNSのフォロワーが
「アルセウスやり始めたよ!」と呟いているのを見ました。
それをみて、「あんなクソゲー、やらなくてもいい」と思っていたんですが、ちょっとずつ進んでいくSNSの更新の端々に「ポケモン好きが喜ぶ仕様」が散りばめられていて
「…まぁ、フォロワーができるぐらいだし、ちょっとやってみるか」とアルセウスを買い戻しました。
久しぶりにアルセウスをプレイし始めて、
「反射神経0の自分には無理難題」と理解してからのスタートだったので、黒曜の原野(はじめのマップ)に着いたらすぐYouTubeで「アルセウス 攻略」と調べました。
発売当初の3年前にはなかった情報がたくさん更新されていて、「オヤブンはこう捕まえればいい」を実践してみたところ、最初は捕まりづらくても「粘れば勝てる」のが1度目でわかった時
ハマる感覚に一歩踏み入れました。
自分の行動次第で強いポケモンが手に入る。」
今までのポケモンには全くなかった仕様です。
そして、乱獲
今までポケモンは1匹捕まえればそれでいいと思ってました。対戦するわけではないので厳選する必要がないためです。
適当にポケモンを捕まえていて不意にポケモン図鑑を開くとポケモン完成のポケモンと未完成のポケモンにばらつきがありました。
アルセウスにおいて、ポケモンは1匹捕まえても図鑑完成じゃなかったんです。
それを理解してからはしらみつぶしにタスクをこなす「片っ端からやる」という気持ちを燃え上がり、何時間も何時間も草むらに潜み続けました。
ポケモン毎にある図鑑タスクのおかげて全ポケモンと真剣に向き合えた気持ちになれました。
図鑑作りはポケモンの生態調査ですもんね、いっぱい調べないとわかんないよね。存在としてのリアリティの追求が良すぎました。
攻撃的なポケモンには「疲れさせる」という道具があったのもバランス調整が良かったです。
(おかげてゲーム内NPCのシュウゾウのことはより憎くなりましたが)
アルセウスは生態調査としてのポケモン、過去の時代の不便さの追体験、調べれば子供でもできるような内容、強いポケモンを始めから仲間にできる、リストラされて2度と出てこないと思ってたポケモンの活躍…など
ハマれば歯車が回り出す。その歯車が止められない。そんなゲームでした。
いつの間にか90時間やっていて全ポケモンの図鑑完成とタスク完成しました。
襲ってくるかもしれない野生ポケモンにコソコソ近づいて写真を撮る、これ、これなんだよ、ポケモン。人間に優しくないポケモンがこんなに嬉しいなんて。
レジェンズシリーズはこのままの仕様でもっと続いて欲しいです。ZAが楽しみすぎる。